本場ぢょしこうマニュアル 初恋微熱篇
県立藤ケ丘女子高等学校に通う2年生沢木みちこは、生まれて初めて本当に彼が欲しいと思った。彼女は工業高校のラグビー部のスーパースター、大谷直人にラブレターを書いて手渡す。みちこと幼稚園からの同級生で親友の広美の心境は複雑だった。彼女は以前から大谷とつき合っていたが、彼がいるなんてなかなか言いだせなかったのだ。広美と相談した大谷は手紙の返事を出さなかった。憤るみちこ、広美の苦悩をよそに女子高は今日もハチャメチャに賑わっている。みちこの友人の良子は男が苦手で、3年生の知的な先輩、夕子に憧れている。みちこの家は魚屋だが、ある日曜日、東京で暮らす姉、秋子が婚約者の真面目な男性、三ッ橋昇を連れて来た。そんな様子をみて、みちこの彼が欲しいという想いは募るばかり。